2017年4月25日火曜日

3分で免疫力を高める交互リラックス呼吸と瞑想


 − 交互リラックス呼吸と瞑想 −   
 1.交互リラックス呼吸と瞑想をする意味
体の機能を自動的に調節している自律神経には交感神経副交感神経の2種類があります。交感神経は活動に適した状態にする活動の神経・昼の神経です。これに対し副交感神経は疲労を回復し、傷んだ体を修復する休息の神経・夜の神経です。ストレスに満ちた現代は交感神経が興奮する場面が多く、どうしても交感神経優位の体内環境となりがちです。
こうした交感神経優位のアンバランスを是正する最も簡単な方法が呼吸法と瞑想です。具体的なやり方には別に説明する「顔面水つけ」と以下のリラックス呼吸、瞑想があります。顔面水つけが一時的に交感神経を興奮させ、その反動で交感神経の興奮性を低くするのに対し、リラックス呼吸と瞑想は積極的に副交感神経を強化してその働きを高める効果があります。
以下に説明する呼吸法の目的は何も考えずにボーッとすることなので、呼吸法なしで何も考えない状態(=瞑想状態)が実現できれば、呼吸法はしなくてもOKです
2.交互リラックス呼吸のやりかた
椅子に深く座り、首や肩の力を抜いたリラックスした姿勢をとります。
1)吸気
深呼吸するような感じで鼻から気持ちよく息を吸います
限界まで
吸うのでなく、無理のない楽にできる範囲までにとどめます。
温泉などの気持ちよい環境中で深呼吸する場面をイメージするとよいでしょう。
2)呼気
口を半開きにし、ささやくようにハーといいながらゆっくりため息をつく感じで気持ちよく息を吐きます。吐ききったら、一瞬息を止め吸気に戻ります。
息を吐く範囲は軽くお腹を引っ込めるくらいの楽にできる範囲OKです。
このときはできるだけ何も考えないようしにます。もし雑念が浮かんだ時には雑念を追わないようにやり過ごすか、「生かしていただいて、感謝します」に置き換えましょう。あるいは体に問題点のある場合は、その場所に意識を集中「私には治る力がある。治る力がある。」と心の中でとなえると暗示効果が高まります。
3) 1)2)をした次の呼吸は、普通の深さのため息を1回つき、また最初に戻ります。
1)2)3)を1セットとして、一回3分10セット)程度を目安に休憩時間や入浴中などに実行すれば徐々に副交感神経の働きがしっかりしてきます。呼吸法終了後も何も考えずにボーっとすると、さらに効果が高まります。
適応症免疫低下、ウイルス感染症)、便秘、高血圧、うつ病、気管支喘息、アトピー、胃腸機能低下、不眠、パニック障害、肩こりなど。
3.大脳性理学的に交互リラックス呼吸と瞑想が効くメカニズム
最新の大脳生理学によれば、人が外界の刺激や記憶に基づいて行動をするときの脳の働きは次のようになります。


この図について解説します。 

習慣的行動
人の行動は、大きく習慣行動と非習慣行動に分けられます。
日常生活のかなりの部分は習慣行動が占めています。
例えば、朝起きてトイレに行き、顔を洗い、ゴミ出しをして朝食の準備をするなどの毎日繰り返される行動です。
人はこうした習慣行動をするとき、善悪などの評価をすることはなく、自動的に行動が行われ感情が動くことはほぼありません。(図の認知→(習慣)→行動のプログラミング)
非習慣的行動
これにたいし非習慣行動では、最初に目の前で起きていることを大脳の前頭前野で認知します。
この段階では、起きている事実についての評価はなされていません。
次に、その認知した事実に過去の経験や知識に基づいて価値判断をおこない(前頭前野)、それによって嬉しい、悲しい、悔しい、がっかりする、寂しい、楽しい、不安、怒りなどの感情が発生します(大脳辺縁系の扁桃体)
その後、行動にゴーサインが出たときには前頭前野で行動手順のプログラミングをし、実際の行動が行われます(大脳の中心前回・小脳・側頭葉)
理性により行動を実行することが適当でないと判断したときには、行動への衝動のみで実際の行動はおこなわれません。
夢の効用
とはいえ、理性で抑制して行動が行われないときには、行動したいという衝動を抑えたストレスが脳内に蓄積されています。
この蓄積されたストレスを処理する一つの手段が「夢を見る」ことです。
人は、夢の中では想像上の外界刺激に反応して感情を持ち、その感情に従って制約なく行動します。ただ、実際の行動が発現されると「夜中に奇声を発して走り出す」などの異常行動につながりますので、眼球を動かす外眼筋や噛むための咬筋以外は動かない「金縛り」状態となります。
すなわち、夢の大部分は覚醒時に抑制された行動をシミュレーションしてストレスを開放する活動なのです。
瞑想の効果
瞑想は、座禅などの宗教活動の重要な要素です。
健康や病気と瞑想の関連は、精神科の一部で催眠療法、行動療法として取り入れられている程度で、あまり重要視されているとはいえません。
ところが、2010年ハーバード大学での研究で瞑想をすると、脳の記憶中枢海馬の重量が5%増加し、脳幹や小脳も発達することが分かりました。
こうした現象が起きる理由ですが、瞑想状態で何も考えていない時には前ページ図の「=」部位で信号がブロックされることによると考えられます。
信号がブロックされると、外界刺激(中心後回)→認知のみ(前頭前野)→瞑想(脳幹)だけ信号が流れ、それ以外のルートには伝わりません。
そうなると、自律神経・ホルモン中枢(視床下部・下垂体)が感情(扁桃体)の影響を受けず、その中枢が本来持っている自動運転機能がしっかりと発揮されます。
それにより、各種疾病の回復や健康維持が図られるのです。
ボーッとして何も考えないことは無意味ではなく、身体によいので積極的に取り組みましょう!


2017年4月7日金曜日

心不全(=循環機能低下)のある患者さんは発がん率4倍!

心不全のある患者さん、すなわち循環機能の低下した人は発がん率が一般人よりも4倍になることが分かりました。
これは、心不全があると細胞ががん化する基礎的条件の①低酸素、②低体温、③高血糖、のうち①の低酸素が強く起こるからと考えられます。

逆にいえば、がんになりたくなかったら心機能をアップさせるような有酸素運動をすればよい、となります。

参考までに国立循環器病センターの研究を以下に記します。

<心不全患者はがんに注意 発症リスク4倍>
 心不全の患者は、がんを発症するリスクが約4倍高くなることが診療データの解析で判明したと、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)のチームが6日、日本高血圧学会誌電子版に発表した。
 北風政史(きたかぜ・まさふみ)臨床研究部長は「心不全になったら、がんを疑うという意識を医師や患者が持ち、がんの早期発見に努めることが大事」と話している。
 チームは2001~13年に同センター病院に心不全で入院した患者約5200人のうちがんを発症した人数と、国内全体のがん罹患(りかん)率のデータを統計処理して解析。
 国内の一般的ながん罹患率に比べて、心不全患者ががんにかかるリスクは約4倍高かった。
 チームは、心不全になるとさまざまな細胞が増殖しやすくなるため、がんの発症や進行につながるとみている。
 こうした研究結果は米国などで報告されているが、日本では初めてという。

 注)学会誌はハイパーテンション・リサーチ

(以上引用終わり)

2017年4月5日水曜日

影響の輪・関心の輪・無関係な世界−無意味な思考を減らす方法−

有名な「7つの習慣」の中で紹介されている思考の分類法がとても腑に落ちたので紹介します。
それは思考を、影響の輪・関心の輪・無関係な世界、の3つに分ける考え方です。

影響の輪とは、自分の行動が影響力を及ぼすことができる範囲、つまり自分の努力で変えることができる世界です。

関心の輪とは、自分が感心を持ってはいるが変えられない範囲、つまり自分の努力では何ともできない世界を指します。

そして、無関係な世界とは、関心もなければ影響力を持たない世界をいいます。

この3つの関係は次の図に表すことができます。

 ほとんどの人は、「関心の輪」の比重が高く、変えられないことをくよくよと思い悩みがちです。
例えば、変えられない自分の属性である身長や性別、年齢、国籍、身体的な美醜、出身家系などです。
あるいは、勤めている会社の上司や家族、関わりのある人々の性格も変えられません。
つまり他人は変えられないのです。
そして何よりもいくら悔やんでも「過去」は変えらず、どんなに長生きしたくてもいつかは死ぬ運命からも逃れられません。
他にも政治、景気、地域社会なども変えることはほとんど不可能です。


このように変えられない「関心の輪」に意識を集中し繰り返し考えると、
その人の持つ体力や気力など限られたエネルギーの大部分がその世界に割かれてしまいます。
つまり「影響の輪」に振り向けるエネルギーが減ってしまいます。
その結果「影響の輪」で使えるエネルギーが不足し、自分がコントロールできることの範囲が狭まるばかりとなるのです。

先日もニュースを見ていて、スケートの世界選手権で銀メダルを取った宇野昌磨選手が「今何が一番したいですか?」と記者に聞かれ、ちょっと考えた後に「スケート」と言っていました。
これは、彼がいかに自分の努力で変えられる世界=影響の輪、に集中しているか、の証拠です。

仏教の修行として坐禅や作務(掃除などの作業)がありますが、こうしたことは影響力を及ぼせる目前の行動に集中する訓練と言われています。

われわれは変えられないことがらをついつい考えがちですが、 少し冷静になって「今考えていることは私の努力で変えられるかな?」と自問自答するとエネルギーロスが減らせます。
そして、目前のことに意識と努力を集中すればもっともっと効率よく結果を得られるのです。
「言うは易く行うは難し」ではありますが、人間関係や仕事上の問題についてのストレスを減らす強力なツールとして使えるでしょう。

誠快醫院の本分である医療についても、いかに病に悩む患者さんが主体的に病気に取り組んでもらう気になるか、この関係性を説明し納得してももらえるようにしようと自分に言い聞かせています。

2017年3月29日水曜日

健康一番−けんいち−快腸SPAT読者からの嬉しい便り

今月17日にベースボールマガジン社から「健康一番−けんいち−快腸SPAT」が発売されました。
この雑誌を読んで試した読者から編集部に喜びの便りが届いたそうです。
編集部から私あてのメールを許可をいただいて紹介します。
あれこれ工夫して改良を重ねてきたセルフSPATが多少なりとも世の中の役に立っているのは、心底嬉しいものです。
読者とベースボールマガジン社編集部に心から感謝を捧げます。


(以下引用)
けんいち2号の発売から10日ほど経ち、快腸SPATをして「快腸SPAT」素晴らしいです!!、便秘にとてもよく効きました、という、とてもうれしいお便りが届きはじめております。
ついさきほども読者の方から、お問い合わせとともに「今までありとあらゆる方法やエクササイズを実践してもまったくダメだったのに、翌日、いきむことなくするりと快便でした!!ほんとうにびっくりしています。とてもありがとうございました! というお電話をいただきました。
その方からは、頸椎や胸椎のSPATもぜひけんいちで紹介してください、必ず買いますと、おっしゃっておられました。
この上のない喜びようでお電話をいただきましたので、取り急ぎお伝えいたしたく思いメールいたしました。
素晴らしいエクササイズをご紹介いただき、心より厚くお礼申し上げます。
(引用終わり)

健康一番−けんいち−快腸SPAT

2017年3月24日金曜日

糖尿病治療薬「メトホルミン」ががんに効く!

本年(2017年)2月に「抗癌剤治療を受けるときに劇的に効果を高める方法」を投稿しました。
その主旨は、抗がん剤治療中にあえて高血糖の食事(+インシュリン分泌増強剤)を摂ると、がん細胞が大量に取り込むブドウ糖と一緒に抗がん剤も細胞内に入る、というものです。
つまり、がん細胞の特徴的な代謝メカニズムを利用して抗がん剤の効果を高めるのです。

同じようにがん細胞の代謝を利用し、がん細胞を破壊するT細胞の働きを高める薬が見つかりました。
その薬とは、60年以上前から使われている糖尿病薬メトホルミンです。
この薬は、インシュリン分泌を増やすことなく肝臓でのブドウ糖の合成を抑制したり、筋肉でのブドウ糖の利用を促進して血糖を下げます。

がん組織は大量にブドウ糖を消費して内部が低血糖状態になっています。
そうした低血糖環境にがんを破壊するT細胞(細胞障害性T細胞)が侵入すると、T細胞は低血糖状態にさらされて代謝が悪くなりがんを抑える力が弱くなります。
岡山大学の研究でメトホルミンには、がん組織内の侵入したT細胞にブドウ糖を供給し、抗がん活性が低下するのを防ぐ作用が見つかったのです。
こうした効果はがんの種類に関わらず共通していますし、他の治療との競合も考えにくいので併用が可能です。

たまたまがん患者さんが糖尿病を持っている場合以外は、健康保険での処方は難しいかもしれません。
非常に安価で副作用も少ない薬ですので、誠快醫院では患者さんの合意の元に適応外処方で服用をお勧めしようと考えています。
もし試されたい方がいらしたら、誠快醫院までお電話03-3773-0318ください。

メトホルミンのがんへの効果については、以下のサイトが参考になります。
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2016/025817.php

簡単で効果的な花粉症対策

【この方法は花粉症にかなり効果的です!】
当誠快醫院では、何か新しい健康法を試すときには私自身が被験者第一号となることをモットーとしています。
花粉症で鼻とまぶたへのワセリン塗布を昨晩早速試して見ました。
結果は・・・
結構効きます!
起きたときの症状がゼロにはなりませんが、1/5位には軽減している印象です。
ワセリンはどこの薬局・薬店でも売っていますから、花粉症の人にはお勧めです。
一つだけ欠点は、眼の周りにワセリンを塗るとまるで泣いているような表情になることです。
とはいえ、隣りに寝ている人は白川夜船ですので、気にする人は誰もいませんが。


2017年2月14日火曜日

抗癌剤治療を受けるときに劇的に効果を高める方法

facebookでも書きましたが、最近なぜか癌治療で目からウロコ的な情報を入手できています。
ここではもう少し詳しく抗癌剤の効果的な受け方をお話ししましょう。
こうした情報を得られたのも、今までにご縁をいただいた癌患者さんの応援のお陰かと秘かに感謝しています。
この知識は、もしもご自身やご家族が癌にかかって抗癌剤の投与を受けるときに非常に役立つはずですので、覚えておいて損はありません。
その方法は、癌細胞が正常細胞よりも約8倍のブドウ糖を取り込む性質を利用しています。
癌細胞の持つこの性質は、普段の食生活で糖質をなるべく摂らず癌にエサを与えないようにする糖質制限の根拠としてとらえられます。
しかし、抗癌剤治療を受けているときには癌細胞のこの性質を逆手にとって患者さん側に有利に働く方法があるのです。
そのやり方とは、抗癌剤投与を受ける前日の昼頃より食事量をぐっと減らしてやや飢餓状態にしておきます。
その上で当日抗癌剤を受けた直後からお菓子や果物、おにぎりなど口当たりのよい糖質をしっかり食べるのです。
こうすると前日から飢餓状態に置かれた癌細胞はブドウ糖をがつがつと取り込みますが同時に抗癌剤も大量に取り込む羽目になるのです。
糖質は、抗癌剤の血中濃度が高い状態が続いている投与日翌日くらいまでは多く摂ります。
医療機関が協力してくれれば、ダオニールなどのインシュリン分泌を増やす経口糖尿病薬を服用すればさらに効果が高まることでしょう。
この方法を思いついたのは、大阪にある奥野病院院長奥野幸彦先生のご著書「副作用が出ないIPT抗がん剤療法」を読んだからです。
こうしたメカニズムを教えて下さった奥野先生には深く感謝しています。

2016年5月5日木曜日

合併症を起こさない糖尿病治療

常識的に糖尿病には最初にカロリー制限の食事療法(ほとんど血糖値が下がらないので)→ダオニールなどのSU系薬剤(それでも血糖値が徐々に増加)→インシュリン注射の治療が施されます。
あさひクリニックの新井圭輔先生はご自身の臨床経験から、このパターンの治療こそ腎機能障害から透析へ進む原因だとおっしゃっています。
先生のお考えでは、糖尿病はまず糖質制限を基本として必要に応じてアクトスやメトホルミンなどのインシュリン分泌を刺激しない薬剤で管理するべきだそうです。
そうすれば、たとえ血糖値が高くても腎機能は悪化しないことを臨床データーから実証されていました。
糖尿病治療に極めて有用な情報が得られますので、このYouTube視聴をお勧めします。

 https://www.youtube.com/watch?v=5mi1jURKt6A&list=PLQ5RxfChakl8QYoxqCbZZtvQsxK4VBKdp&index=2