2015年7月29日水曜日

慢性的な頚部痛へ手術は保存療法と効果変わらず

(長谷川淳史先生投稿より)
慢性頚部根性痛(3ヶ月以上持続)患者81名を対象に頚部椎間板切除術か固定術群・各種理学療法群・頚椎カラー群を比較した世界初のRCT(ランダム化比較試験)の結果、手術には保存療法を上回る効果がほとんどないことが判明。
http://1.usa.gov/PVsSUC


 (鹿島田コメント)
頚椎の椎間板ヘルニアで急性の麻痺があるときは手術適応ですが、痛みのみの場合は慌てて切ることはないようですね。
ただ、保存療法で数日内に結果が出せないと「手術でもすれば良くなるに違いない」と 根拠なく信じている患者さんも多いのも事実です。

(2012年10月11日)

インターバルウオーキングが糖尿病に有効

昨日の日経メディカルオンラインに2型糖尿病にインターバル歩行が効果的との記事が出ています。
第48回欧州糖尿病学会でコペンハーゲン大学のKarstoft氏が発表した研究で、
糖尿病の人を

1)運動しない人、
2)持続ウオーキングをする人、
3)インターバル歩行をする人、
の3群に分けて検討しました。

結果は、血糖値ならびにエネルギー消費のいずれもインターバル歩行の群が最良でした。拙著「がんを再発させない生活術」131ページで取り上げたインターバル ウオーキング(歩行)が糖代謝を改善させて、ひいては癌の再発予防にもつながることを裏付けてくれる貴重なデーターだと嬉しくなりました。

(2012年10月6日)

福島の放射線被曝限度が年間20ミリシーベルトになった本当の理由

9月22日のビデオニュースに慶應大学の金子 勝教授が出演し、マスコミが報じない福島原発被災者への政府や東電対応の本音を語っていました。
それによると年間20ミリシーベルト(あのチェルノブイリでも被爆許容限度は年間1ミリシーベルト)というとんでもなく高い放射線被曝限度量の危険性について彼等は認識しているそうです。
ただ、試算すると、低い被爆限度量にしたときに支払う避難費用や、効果の上がる除染を広範囲に行う費用より、何もしないで招来発病して裁判に訴えられた人 にだけ補償する方が安いのです。
福島の被災地の人々を見捨てて何とも思わず、ひたすら経済のみを考える政府や財界の冷酷さを知らされる話でした。
原発立地 の皆さん、こんな話を聞いても原発存続を容認しますか?

(2012年9月24日)

放射能の外部被曝と内部被曝

ネット上の放送局OurPlanet-TVの最新番組「放射能被害はなぜ隠蔽されるのか」で内部被曝と外部被曝のことが取り上げられています。
以前より私が懸念していた通り、出演している医師ミッシェル・フェルネクス博士の話では外部被曝より内部被曝の方が遙かに危険とのことでした。
内部被曝が一層危険な実例として、チェルノブイリで外部被曝の強さの異なる地域に棲息する野ねずみのDNA異常が世代を経るごとに増えている研究(現在22世代まで追跡中)があります。
対策としても、抗酸化物質(汚染されていない緑黄色野菜、抗酸化サプリメント)が推奨されています。
グッドエイジングのためのみならず、放射線によるDNA損傷予防のためにもなんらかの抗酸化物質を日常的に取ることが極めて重要です。
このことは特にこれから子供を産む若い世代に知っていただきたいと心から思います。


(2012年9月2日)

2015年7月28日火曜日

ダークマター、ダークエネルギーの比率

2012年7月15日付けの日経電子版でヒッグス粒子を中心とした最近の素粒子物理学が紹介されています。
その中で書かれていたのは、天文観測により存在が確定している質量やエネルギーはたかだか4%程度で、残りの96%は何だかわからないそうです。
現在有力なのは、何だかわからない96%のうち20数%は超対称性粒子からなるダークマターで、70数%がダークエネルギーという説です。
しかも、超対称性粒子は今わかっている素粒子と正反対の性質を持つ感知が難しい未知の粒子とされています。
これって、現実の世界と重なっているパラレルワールドがあるかもしれないってこと?そして、その世界がいわゆる霊的な世界かも、などと想像するとちょっと怖いような安心するような話ですね。

(2012年7月23日)

食品中の放射能ベクレルと実際の量

昨日SGK操体原理研究会で放射能の話をしました。
一部をご紹介すると、セシウム137で100ベクレル/Kgの食品を摂取したとき、その中に含まれるセ シウム137はわずか31pg(ピコグラム、1gの100万分の一の更に100万分の一)という極微量です。
放射性物質が如何に日常感覚とかけ離れている かが分かりますね。

(2011年12月12日)

食品の放射性物質基準値国際比較

急に気温が低くなったせいか周囲に風邪をひいている人が多くなっています。一旦ひくとぐずぐずと長引く傾向があるようで、特に根拠はないのですが環境や食品中の放射性物質の影響もあるかも、と不安になります。
食品中の放射性物質の基準値については
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-5.html
に怖いことが書いてありますが、本当でしょうか。
(2011年11月22日)

facebook投稿から医学記事のミラーサイトをスタートします

私がfacebookを始めたのが2011年9月末で医学関係だけでなく、興味を持った分野の記事をほとんどfacebookに投稿してきました。
ただ、facebookには多くの人が日々投稿しますので、特定の人の特定のテーマに沿った記事が埋もれて読みにくくなることもあります。
4年近くがたち自分自身の投稿でも、あの記事の詳しい内容はどうなっていたのかを検索するのが難しくなってしまいました。
これからは少しずつ過去の投稿から医学関連のみを抜き出し、このブログにアップしようと計画しています。
内容が古くなっているものもあるかもしれませんが、ご容赦を!